ローヤルゼリー特有の成分アピシンとは?

ローヤルゼリーの成分のひとつに「アピシン」があります。アピシンはローヤルゼリー特有のタンパク質で、その効果が注目されています。
アピシンは、どういった特徴がある成分なのでしょうか。

アピシンとは?

アピシンは、ローヤルゼリーだけに含まれているタンパク質で、ローヤルゼリーのタンパク質の多くを占めています。
生のローヤルゼリーは約14%がタンパク質で構成されており、その半分である約7%がアピシンです。乾燥ローヤルゼリーの場合は、約20%をアピシンが占めています。

・学名にちなんで名付けられた
アピシンは、茨城大学農学部の米倉政実教授によって発見されました。
アピシンという名前は、ミツバチの学名「アピス・メリフェラ」にちなんだものです。国際的には「Major Royal Jelly Protein 1(MRJP1)」という名前で認知されています。

・アピシンは幼虫を急成長させる
ローヤルゼリーを摂取した幼虫は急速に成長し、24時間で体が数倍になります。
幼虫の周囲のローヤルゼリーを調べたところ、成長するにしたがってアピシンの量が減少しており、幼虫が主にアピシンを摂取していることが明らかになりました。
また、アピシンの含有量が異なるローヤルゼリーを幼虫に与えて成長を比較したところ、アピシンの量が多いローヤルゼリーを与えた幼虫は成長速度が大幅に向上したことが報告されています。
アピシンは、幼虫を女王蜂に成長させる重要な物質として注目されています。

アピシンの効果

アピシンについては1990年頃から研究が行われており、人に対する効果も確認されています。
なお、アピシンの効果については完全には明らかになっておらず、現在も研究が行われています。

細胞分裂の促進・細胞死の抑制

アピシンをヒト由来の培養細胞に投与したところ、細胞が約3倍に増殖し、生存期間が長くなったことが報告されています。アピシンを加えなかった細胞は増殖率が低く、より早い段階で死滅しています。

また、ラットの肝細胞にアピシンを投与したところ、細胞死が抑制されて細胞の寿命が長くなったことが報告されています。
こうした実験により、アピシンには新陳代謝を活発にする効果や肝機能を高める効果が期待されています。

美肌・美髪効果

アピシンにはコラーゲンの生成を促進する作用があることが研究で確認されています。

・美しい肌と髪にはコラーゲンが重要
コラーゲンは、肌の弾力に重要な成分です。また、髪の保護にもコラーゲンが深く関与しており、コラーゲンが不足すると髪の健康状態が悪化します。
コラーゲンは、皮膚の線維芽細胞によって生成されます。線維芽細胞の活動が活発になると、コラーゲンの産生量が増加して肌や髪が健康で美しくなります。

・アピシンはコラーゲンの生成を促進する
アピシンをヒト由来の線維芽細胞に投与したところ、細胞の増殖が促進され、コラーゲンの産生量が増加したとの実験報告があります。
アピシンは、コラーゲンを増加させて弾力のある肌や健康な髪の形成に役立ちます。

骨を丈夫にする

骨は、身体のほかの組織と同様に日々新しく生まれ変わっています。丈夫な骨の形成には、骨をつくる骨芽細胞の働きが重要です。

アピシンをラットの骨芽細胞の前段階の細胞に投与したところ、骨芽細胞への分化が促進され、骨の形成に重要なカルシウムの沈着量やヒドロキシアパタイト(骨の成分)の産生量が増加したとの実験報告があります。
アピシンには、骨芽細胞を増やして骨を丈夫にする効果があります。

アピシンはアレルギーの原因物質でもある

ローヤルゼリーには多くの健康効果がありますが、稀にローヤルゼリーが原因でアレルギーが起こる場合があります。
アレルギーは身体の免疫機能が過剰反応することで起こり、その原因物質のほとんどはタンパク質です。

近畿大学と民間企業の共同研究により、アピシンがローヤルゼリーアレルギーの主要な原因物質であることが明らかになっています。
アピシンには身体に役立つ効果がありますが、特にアレルギー体質の人は摂取に注意が必要です。

なお、同研究では、ローヤルゼリーを酵素分解処理することでアレルギーのリスクが低下することも報告されています。
酵素分解ローヤルゼリーを配合したサプリメントが販売されており、アレルギーのリスクをなるべく避けるためにそうした商品を選ぶのもひとつの選択肢です。

まとめ

アピシンはローヤルゼリー特有のタンパク質で、女王蜂の成長に関わる重要な成分です。人間に対する効果の研究も行われており、細胞の増殖を促す効果やコラーゲンの生成を促進する効果、骨を丈夫にする効果が確認されています。
アピシンについては現在も研究が行われており、さらなる研究成果が期待されています。

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